スポーツを通した国際貢事業「スポーツ・フォー・トゥモロー」 『開発と平和のためのスポーツ国際デー記念シンポジウム』に参加
日程:2015/4/6 場所:東京都
アンバサダー:北澤豪
『開発と平和のためのスポーツ国際デー記念シンポジウム』に、SPORTS JAPANアンバサダーの北澤豪さんがパネリストとして参加されました。
開発と平和のためのスポーツ国際デー(International Day on Sport for Development and Peace)とは2013年8月に国連総会において、1896年第1回近代オリンピック大会の開会式の日にあたる4月6日に定められました。
日本は2014年から、新たなスポーツ国際貢献策である「スポーツ・フォー・トゥモロー」を実施しています。これは2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けて、100カ国1000万人以上を対象にスポーツの価値とオリンピック・パラリンピック・ムーブメントを推進していく取り組みです。「開発と平和のためのスポーツ」の理念普及もスポーツ・フォー・トゥモローの重要なミッションであることから、国内外のスポーツを通した社会貢献活動の紹介と今後のあり方を討論する記念シンポジウムとして、JSCが事務局を担う「スポーツ・フォー・トゥモロー・コンソーシアム運営委員会」が主催となり、青年海外協力協会、嘉納治五郎記念国際スポーツ研究・交流センター共催のもと、今回の記念シンポジウムを開催しました。
このシンポジウムでは「開発と平和のためのスポーツ」の取り組み紹介として、青年海外協力協会や国連ユースリーダーシップキャンプ東北大会参加者の他、北澤さんがこれまでサッカーを通して海外で活動されてきた国際貢献活動について講演されました。
北澤さんの講演の一部をご紹介します。
「2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催が決定し、特に若い世代のムーブメントを感じています。アジア、そして世界に向けて発信されているみなさんのパワーは私にもとても刺激になっています。
私はこれまでJICAの活動でアフリカや南米などに行きました。言葉も文化も違う異国でどうしたら現地の人たちと信頼関係を築けるのだろうかと、行く前は不安がありました。しかし、現地で一緒にサッカーをすると、すぐに彼らとの距離が縮まることがわかりました。サッカーはまず相手と握手をすることから始めます。そして、1つのボールを追いかけて相手とぶつかりながらも、様々な状況に自分の身を置いて、考えてプレーします。そうすると自然に素の自分が出て、オープンになります。自分をさらけ出し、相手を知って好きになり、友達・仲間になる。サッカー、スポーツには人を結ぶそんな大きな力があると改めて感じました。
また、100人の選手に対して、ボールが1個しかない地域もありました。彼らはボールを触れない時間は「エアードリブル」という、ボールがあることを想像して動いてみるという練習していました。ボールがない中でも、サッカーがしたいという気持ちが強く、想像力と豊かな発想で磨かれた動きは、実際のプレーも素晴しく、逆に日本の子どもたちにも伝えたいと思いました。
このようにスポーツを通した海外での活動は、逆に教えられることも多くありました。
私は今後もスポーツを通してより良い社会を目指し、世界に多くの友達を作りたいと思っています。自分の役割は小さいかもしれませんが、自分にしかできないことが必ずあるので、それに尽力し、活動を広めていくことが重要だと思っています。
スポーツ選手や多くの人が、当たり前のようにボランティアに関わり協力する社会になるよう、ロールモデルとして活動していけたらと思っています。」
「スポーツ・フォー・トゥモロー」では、今後も北澤さんや他のアンバサダーにもご参加いただき、世界のより良い未来を目指し、スポーツの価値を伝え、オリンピック・パラリンピック・ムーブメントをあらゆる世代の人々に広げる様々な取り組みを行ってまいります。
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