ブックタイトルHealth Management for Female Athletes

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概要

Health Management for Female Athletes

リメントなどを含む)全ての食事記録と写真撮影をお願いしました.記入後は内容の確認を行い,日本食品標準成分表2010 65)および食品ごとの栄養表示をもとにエネルギーおよび栄養素摂取量を算出しています.運動によるエネルギー消費量は,食事記録調査と同日の自記式運動記録から要因加算法により身体活動のメッツ(METs)表66)を用いて算出しました.栄養指導介入では,今後の練習量やスケジュールなどを確認したうえで,利用可能エネルギーを増加させるためのエネルギー必要量,栄養素の目標摂取量を算出し,それらの摂取量を満たすための栄養指導を実施しました.栄養素の目標摂取量は日本人の食事摂取基準2015年版67),骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015年版68)の値を参考にし,指導には骨粗鬆症検診・保健指導マニュアル69)を参考にしています.なお,図75で調査研究の流れを示すように,5名全員の栄養指導介入前の利用可能エネルギーが目標値の45kcal/kg FFM/day未満であったため,5名全員に対して食事療法を行いました.事前説明・婦人科診察・調査概要・記入方法事前測定・身長・体重・体脂肪率(InBody)・血液検査調査・食物摂取量調査・運動記録調査(3日間)解析・判定利用可能エネルギーの算出利用可能エネルギー45kcal/kg FFM/day未満栄養指導・体組成測定・血液検査・食物摂取量調査・運動記録調査(2日間)利用可能エネルギーと測定結果の変化を確認図75調査研究の流れ(2)対象者の身体状況体重,BMI,体脂肪率,除脂肪量の全ての項目において有意な差はみられませんでした.BMIは介入前・介入後とも18kg/m 2未満と低い値でした(表2 2).※BMI:体格指数.体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)で算出.116