ブックタイトルHealth Management for Female Athletes

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概要

Health Management for Female Athletes

や練習時間,食事の内容や食品の摂取頻度,摂取量,また体重や体調などを日頃から確認していくことが,予防や改善につながると考えます.具体的な無月経アスリートへの栄養指導例を紹介します.栄養指導の第一の目的は,利用可能エネルギーの増加とし,そのための目標エネルギー摂取量は,運動によるエネルギー消費量の増減を想定して設定しています.【栄養指導例】●介入前【体組成】体重:50kg,体脂肪率20%,除脂肪量40kg【エネルギー】摂取エネルギー:2,000kcal,運動消費エネルギー:1,000kcal【利用可能エネルギー】25.0kcal/kg FFM/day(2,000kcal-1,000kcal÷40kg)●目標【想定】運動消費エネルギー:1,000kcal,除脂肪量40kg(増減無し)【目標1】利用可能エネルギー:30.0kcal/kg FFM/day⇒摂取エネルギー:2,20 0kcal【目標2】利用可能エネルギー:35.0kcal/kg FFM/day⇒摂取エネルギー:2,40 0kcal以上のように,利用可能エネルギーを25.0kcal/kg FFM/day→30.0kcal/kgFFM/dayに増やすとすると,摂取エネルギーは介入前の食事より200kcal増やすことになり,35.0 kcal/kg FFM/dayまで増やすとすると400kcal増やすことになります.この増加分のエネルギー量を何の食品でとるかについては,エネルギー源となる3大栄養素(炭水化物,脂質,たんぱく質)の摂取バランス・摂取量およびビタミン・ミネラルの摂取状況が重要になると考えます.栄養素の摂取状況は個人によってさまざまですが,表25の栄養素摂取量128