ブックタイトルHealth Management for Female Athletes
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Health Management for Female Athletes
は自然の月経ではありませんので不正出血の対応についても主治医に確認するようにしましょう.何カ月に一度消退出血を起こせば良いかという決まりはなく,練習や試合日程を考慮し,3カ月くらいを目安に消退出血を起こしています.【処方例】例)1ル・エストロジェル1回1プッシュ片腕または両腕1日1回寝る前2~3カ月連日投与*ただし,保険適用が認められていない2デュファストン5mg 1回1錠1日2回朝・夕食後7日間(練習や試合に影響が少ない時期を選び,消退出血希望日の約10日前から1と併用で服用)《投与例》投与期間については,試合や練習のスケジュールによって異なる経皮エストラジオール製剤投与プロゲスチン製剤服用7日服用中止2~3日後に月経(消退出血)その他,骨量の点では,閉経女性の骨粗鬆症に使用されるビスフォスフォネートは妊孕能の面から若年者に対する安全性が確立されておらず,若年アスリートには使用しづらい現状にあります.また,SERM(SelectiveEstrogen Receptor Modulators:選択的エストロゲン受容体モジュレーター)はドーピング禁止物質にあたるため,アスリートでは使用できません.Ca製剤やVit D製剤はアスリートにおいても使用可能であり,エストロゲン補充療法に追加して使用することがあります.10代における長期間の低エストロゲン状態は骨量低下を招き,競技生活中の障害のリスクを高めるだけでなく,引退後の女性の健康を害する可能性があります.しかし,アスリートにおける低骨量や骨粗鬆症の治療が少ない現133