ブックタイトルHealth Management for Female Athletes
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Health Management for Female Athletes
c.月経困難症の分類きしつせい月経困難症は,機能性月経困難症(原発性月経困難症)と器質性月経困難症(続発性月経困難症)に分類されます(表3).月経痛があるものの,子宮や卵巣に異常がみられないものを機能性月経困難症と言います.機能性月経困難症は10代後半から20代半ばくらいまでに多く,主な痛みの期間は月経中のみとなります.また,器質性月経困難症は,子宮内膜症や子宮腺筋症,子宮筋腫などの疾患があり,これらの疾患が月経痛の原因となっているものを言います.器質性月経困難症は20代~40代で多く,近年,20代の若い女性においても子宮内膜症や子宮筋腫は増えています.年齢を重ねるごとに月経痛が強くなる場合は,子宮内膜症などの疾患がみられる可能性もあり,婦人科受診をお勧めします.表3機能性・器質性月経困難症の違い原因機能性月経困難症器質性月経困難症プロスタグランジンによる子宮の収子宮内膜症,子宮腺筋症,子宮筋縮,骨盤内の充血,過多月経によ腫,子宮の形態異常,性器の炎症,る経血の排出困難,子宮発育不全,クラミジア感染などストレスなど発症時期初経後1,2年頃から初経後10年頃から好発年齢10代後半~20代前半20代~40代加齢に伴う変化しだいに軽快しだいに悪化痛みの時期月経開始前後や月経時のみ悪化すると月経時以外にも生じる痛みの持続4~48時間1~5日間日本子宮内膜症啓発会議:子宮内膜症Fact Note参照18