ブックタイトルHealth Management for Female Athletes
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Health Management for Female Athletes
エストロゲン濃度とアナボリックホルモンの関係について検討した結果,アナボリックホルモンであるインスリン様成長因子-1(IGF-1)とテストステロンは,高エストロゲン群(319.0±103.7pg/mL)に比べて低エストロゲン群(37.4±7.8 pg/mL)で有意に低い値を示しました(図53).健康な女性であれば月経周期に伴いエストロゲンの分泌量は増減しますが,無月経ではエストロゲン分泌量が低い状態が続きます.したがって,無月経の場合にはアナボリックホルモンも低い状態が続き,骨の成長や筋力トレーニングの効果が抑制される可能性が考えられます.トレーニング(運動刺激の反復)・運動刺激による生理反応心拍数の増加呼吸数増加ホルモン分泌増加筋・神経活動の亢進トレーニング効果(身体適応)・機能的変化筋力増加持久力向上など・形態的変化筋肥大左心室壁の肥大,内腔の増大血管径の拡大など図52トレーニング効果獲得の概念図ng/mL300p<0.05ng/mL0.6p<0.052500.5IGF-1200150100テス0.4トステ0.3ロン0.2500.10高エストロゲン低エストロゲン0.0高エストロゲン低エストロゲンIGF-1:Insulin-like growth factor-1(インスリン様成長因子-1)図53高エストロゲン群と低エストロゲン群のIGF-1およびテストステロン濃度の比較96