分娩の方法はどんなものがありますか
膣を通って分娩することを経膣分娩といい、分娩に関する3要素として産道(骨盤や膣、外陰部など胎児の通り道)、娩出力(陣痛やいきむ時の腹圧など)、胎児が挙げられます。
そのどれかに異常があった場合に、分娩を手助けをする方法として吸引分娩や、鉗子分娩(かんしぶんべん)があります。
経膣分娩が難しい場合や危険を伴う可能性がある場合は帝王切開が選択されることもあります。帝王切開を予定する場合もあれば、経膣分娩予定の進行中に緊急で帝王切開になる場合もあります。
分娩の3要素は自分の力でどうにかできるものではありませんので、今まで健康な方でも分娩が終了するまでは何が起こるかわかりません。
大切なことは、どのような分娩方法であっても、母が自分の身体を使って出産をという大仕事をしたことには変わりがないということです。
分娩様式の違いで産後の経過が変わりますか
産後の経過は分娩様式により異なります。経膣分娩であったとしても正常分娩なのか、吸引や鉗子分娩(かんしぶんべん)であったかで違いますし、帝王切開も予定帝王切開と緊急帝王切開では違います。どのような分娩方式であったかにより骨盤や腹部の回復経過は変わります。
産後の回復の経過を下記の表に示します。個人差が大きいのでこの表から大きくずれた経過をたどる方もいると思います。これに加えて育児もあるため睡眠不足の日々が続くこともあるでしょう。産後の早期競技復帰を焦って無理をすることなく、まずは身体を休めてできることから始めていきましょう。
■産後の身体変化のまとめ
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外陰部 |
骨盤底 |
腹部 |
注意事項 |
産後-2週間
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- 浮腫れ、膨張
- 痛み
- 会陰切開の傷自体は1週間で融合
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- 恥骨尾骨筋、尿道括約筋、外肛門括約筋等の損傷
- 尿漏れ感
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- 左右への大きな開脚
- 腹直筋の強化(離開を悪化させるような)
- 会陰部の痛み
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2週間-1ヵ月 |
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- 尿漏れ感
- 子宮下垂感
- 損傷した筋が元の状態に近くなる
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- 左右への大きな開脚
- 腹直筋の強化(離開を悪化させるような)
- 会陰部の痛み
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1ヵ月-3ヵ月 |
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※これは一般的な一例です。
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