勝利に役立つ新たな知見を創造する
概要
スポーツ医・科学研究事業は、スポーツ医・科学、情報等の各機能が統合したJISSの特長を生かし、必要に応じて
競技団体スタッフや国内外の研究者・研究機関と連携しながら、国際競技力向上のために有用となる知見や方策を生み出すための調査・研究・開発を行うことを目的としています。
研究内容
スポーツ医・科学研究事業では、6つの「研究の柱」を中心として研究を遂行しています。現在の研究の柱は、「総合型サポートに直結する研究」、「パフォーマンス構造モデルに基づいた支援プロセスの確立」、「デジタル技術・用具の強化活動への実装」、「競技会開催地に応じた特殊環境対策の実装」、「スポーツ医学に対する疫学的アプローチの強化」、「社会的背景を考慮したスポーツ科学・医学・情報支援の推進」となっています。
また、「科学研究費助成事業」等の外部研究資金を積極的に獲得するように努めています。

研究の柱
【柱0】総合型サポートに直結する研究
・採点競技における演技の出来栄えの決定要件の究明
・スノーボードスロープスタイル・ビッグエアにおける外傷・障害予防のための調査とフィットネス評価
・選手の心理的特性とコーチのコーチング行動に関する実態調査
【柱1】パフォーマンス構造モデルに基づいた支援プロセスの確立
・球技・ラケット系種目における間欠的運動能力
【柱2】デジタル技術・用具の強化活動への実装
・競技特化および簡易計測を実現するトラッキング技術の研究
・冬季ウエアの空気力学的機能向上のための研究
・パラアルペンスキー競技力向上のための用具開発研究
・AIを用いた戦術分析や戦術トレーニング支援に関する研究
・映像及び生体情報を活用したリモート支援システムの構築
【柱3】競技会開催地に応じた特殊環境対策の実装
・夏季大会に向けた暑熱対策プロトコルの開発
・海外遠征時のコンディショニングに有用なツールの開発
・国際大会開催地の特殊環境に応じたコンディショニング手法の実証
【柱4】スポーツ医学に対する疫学的アプローチの強化
・ハイパフォーマンススポーツにおけるメディカルサーベイランスシステムの構築
・ハイパフォーマンススポーツにおけるメディカルプロブレムの標準化と特徴の抽出
・スポーツ活動における脳振盪サーベイランスシステムの構築への取り組み
【柱5】社会的背景を考慮したスポーツ科学・医学・情報支援の推進
・アスリート育成パスウェイの充実に関する研究
特別プロジェクト研究
・世界陸上2025における世界一流および日本代表陸上競技者のパフォーマンスと技術
萌芽研究
・スポーツ外傷・障害の疫学・アライメントチェックとの関連性に関する研究
・ジュニアアスリートからシニアトップアスリートにかけて必要となる体力と筋の発達の検討
・新体操における出来栄え・芸術性に関連する身体動作の構成要素の探求
・トップアスリートの脊椎分離症の実態解明
・風洞トレーニング中における動作分析併用システムの開発
・異なる測定機器から得られた測定データを活用する際の注意点の整理:BIA法に着目して
研究成果の公表
学術誌の刊行
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