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サポートのたね競技スポーツの支援に役立つ研究のエッセンス

「サポートのたね」では、JISSで行っている研究の報告をわかりやすくコラムとして紹介します。
ここで蒔いた「たね」が、いつの日かスポーツの世界で花開くことを願っています。

ブログ

投稿者: host 投稿日: 2019/08/21 10:54

中村大輔、大西貴弘、髙橋英幸

高い気温の中で運動をすると、脳や内臓などの身体の奥の方の温度(深部体温)が上がりすぎてしまいさまざまな体調不良を起こすことがあります。深部体温は、みなさんが体温計をわきの下にはさんで測る表面的な温度よりも少し高く、また、一度高くなってしまうと下げるのが難しいという特徴があります。
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投稿者: host 投稿日: 2019/07/24 9:49

スポーツ研究部研究員 長尾 秀行

ウエイトリフティング競技は、「スナッチ」と「クリーン&ジャーク」といわれる2種類の挙上動作を各3回ずつ行います(図1)。そして、それぞれの挙上動作で挙上(持ち上げること)に成功した重量のうち、最も重い重量の合計の大きさで順位を争う競技です。各挙上動作で3回ずつしか試技ができないので、選手は自分の実力、コンディション、狙っている記録、相手との駆け引きを考えて、挙上する重量は慎重に決める必要があります。
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投稿者: host 投稿日: 2019/07/16 13:27

内藤貴司、下山寛之、赤澤暢彦、原村未来、田崎雅大、髙橋英幸

テニス競技の4大大会の内、全豪オープンおよび全米オープンは気温35℃を超える環境 (暑熱環境) 下でしばしば行われています。このような環境下で運動を実施すると、身体の中の温度 (深部体温) が過度に上昇し、運動能力および判断能力などの認知機能を低下させます。テニス競技は、来年開催される第32回オリンピック競技大会 (2020/東京) においても暑熱環境下で行われることが明白であり、深部体温の上昇を抑制する方略を探さなければなりません。
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投稿者: host 投稿日: 2019/05/28 9:44

石橋彩、山辺芳、谷中拓哉、北村隆、河野孝典、石毛勇介、髙橋英幸

 ノルディック複合(コンバインド)競技は、スキージャンプ(ジャンプ)と起伏のある 5 ~15 km にコースをポールとスキー板で滑走するクロスカントリースキー(クロカン)の 2 種目の結果で勝敗が決まります。コンバインドの試合では、前半にジャンプを、その後 1~ 3 時間の間隔を空けて後半にクロカンを実施します。また、主要国際大会は 2~3 日間連続で試合が行われることが多く、連日の試合で高いパフォーマンスを発揮するためには、前日の試合で生じた疲労を速やかに回復させることが必要不可欠となります。
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投稿者: host 投稿日: 2019/05/17 11:24

吉野昌恵、袴田智子、元永恵子、石毛勇介

パラリンピックアルペンスキーは、立位、座位、視覚障害の3つのカテゴリーで競技が行われます。競技種目は、滑降、スーパー大回転、大回転、回転、スーパー複合の5種目です。パラリンピックアルペンスキー選手は、健常者のアルペンスキー選手と同じように、12月から翌年の3月までワールドカップを転戦するため、シーズン中の多くを海外で過ごします。5種目すべてに出場すること、また、飛行機や車での長時間移動が多いことから、シーズン中のスケジュールはとても過密です。そのため、シーズン中を良いコンディションで過ごすことが競技成績に直結します。
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投稿者: host 投稿日: 2019/04/22 11:55

スポーツ研究部研究員 横澤 俊治

私たちは、様々な競技を専門にしている男性アスリート11名に立ち幅跳びを実施してもらい、その踏切動作中に発揮したパワーと筋力測定器による関節伸展パワーとの関係に着目して、跳躍距離の制限要因を検討しました。
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投稿者: host 投稿日: 2019/04/18 9:22

城所 収二、稲葉 優希、吉田 和人、山田 耕司、尾崎 宏樹

卓球競技において、選手はお互いに得点を重ねるためにボールのスピード・コース・回転などを駆使して、相手が打ち返し難いボールを次々と繰り出します。そのため、選手は常に時間に余裕のない中でのプレーを余儀なくされ、打ち返されたボール毎に、打点位置に向けた迅速な身体移動と、ラケットを短時間で一気に加速させるスイング動作が必要になります。
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投稿者: host 投稿日: 2019/04/15 13:42

城所 収二、稲葉 優希、吉田 和人、山田 耕司、尾崎 宏樹
卓球競技では、相手に、ボールの飛翔軌道を予測する時間や、予測したインパクト地点までへの身体移動、スイングに費やす時間的な猶予を与えないための戦略的工夫が必要となります。
そのための方略として、ボールの速度を高めることが第1に考えられます。
ラケット速度が一定の条件でボール速度を最大化するには、ボールに対してラケット面を正面衝突させることで得られますが、卓球の場合には、打球がネットを越えて相手テーブルの枠内でバウンドしなければならないことから、ボールに曲線的な軌道を描くよう回転も与えなければなりません。 詳細...

投稿者: host 投稿日: 2017/03/27 19:03

スポーツ科学部研究員 山辺 芳

「流体」というと何か難しいもののように感じますが、スポーツに関して流体といえば「水」と「空気」を意味します。これらの流体とスポーツとの関係を具体的にあげると、例えば競泳では、選手は水をかいたり蹴ったりして推進力を得るとともに、進行速度と姿勢や体型に応じた抵抗を水から受けています。また水に潜った身体の部分の大きさに比例して浮力も受けています。一方で1/100秒程度の滑走時間の差で勝敗が左右されるアルペンスキー競技では、ターンそのものの技術もさることながら、選手が空気から受ける空気抵抗をできる限り小さくする事で滑走速度を最大限に高めることが重要です。これらの流体から物体が受ける流体力(F)は一般的に以下の式で表されます。
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投稿者: host 投稿日: 2017/03/08 17:47

スポーツ科学部研究員 松林 武生

リオデジャネイロ五輪の陸上競技、男子4×100mリレーにおいて、日本チームは見事に銀メダルを獲得しました。決勝に進出した8ヶ国のうち、100m 9秒台の記録を有する走者がいなかったのは日本とブラジルのみ。他の6ヶ国のなかでもジャマイカやアメリカは、4人の走者全員が9秒台の記録を有するチームでした。日本チームの4選手も、これまでで最も走力の高いメンバーであったことは確かですが、それでも9秒台の記録を有する選手は誰もいません。このように選手個人の走力においては不利な状況の中で、日本チームはなぜ銀メダルを獲得できたのでしょうか。

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