3月に国立登山研修所が開催した主催事業について紹介します。
大学生登山リーダー雪上研修会
鍬崎山頂上目指して
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大学の山岳部をはじめ、登山活動を行うクラブ等のリーダーとリーダー候補者を対象に、国立登山研修所及び大品山・鍬崎山周辺を会場として、安全で確実な登山を実践できるリーダーの養成を目指して、3月8日から5日間の日程で開催しました。
18名の研修参加者は、初日に「雪氷学の基礎」「登山の医学」の講義を受講し、研修所内で積雪観測実習や模擬的に雪崩埋没者の捜索実習を実施しました。
2日目からは、「雪上研修コース」と「雪上基礎研修コース」に分かれて各ルートから鍬崎山頂上を目指して入山しました。入山中は、冬山における生活技術を習得するとともに雪崩や雪庇などの冬山特有のリスクを回避するための訓練を行い、判断力を養いました。また、実際の山岳地帯において雪崩埋没者の捜索実習や搬送訓練も実施しました。
下山後、最終日には「冬山の気象」の講義の後、各班毎に研修の振り返りを行い、全体研修でその成果を研修参加者全員が発表しました。
研修参加者は、5日間の研修を通して雪上での登山技術や知識を習得するとともにリーダーとしての役割や安全な登山活動のためには、今回学んだことをクラブ内で確実に伝達講習することの大切さを学びました。
平成23年度の事業計画を登山研修所ホームページに掲載していますので御覧ください。
搬送訓練
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