施設整備工事により約4,000席増加した、
陸上競技場バックスタンド上段
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2010年度の国立競技場利用状況がまとまりましたので、概要についてご報告します。
2010年度の利用の特徴としては、大規模な施設改修工事に伴う一部休業や、東日本大震災の影響による施設休業など、利用者の皆様にご不便をお掛けしたものの、代々木競技場で行われた2010世界柔道選手権大会、2010女子バレーボール世界選手権大会、Red Bull BC-ONE 2010 TOKYO ブレイクダンス世界選手権といった国際規模のスポーツ競技大会が多く開催されたことがあげられます。
陸上競技場は2010 FIFA WORLD CUPTMパブリックビューイングを開催したほか、例年同様にサッカーや陸上競技を中心に利用がありましたが、近年のランニングブームを反映してか、ランニングクリニックでの利用を含め陸上競技による利用が多いという特徴があります。
また、運営面においては、2009年度から始まった包括的な業務委託による管理運営が2年目を迎え、1年目の経験を踏まえながらサービス向上に努めました。さらに、利用者アンケートを実施するなど、利用者の意見要望を把握し、ソフト面・ハード面ともに改善に向けた取り組みを行ってきました。
国立競技場利用状況
国立競技場
【実稼働日数154日】
【達成率114・1%】
2010年度は、応急的な耐震補強工事を実施し、加えて震災の影響による施設休業もありましたが、新たな利用方法の模索や空き日程への利用誘致により、目標値(135日)を上回る154日の稼働日数を確保しました。
スポーツ競技会の利用としては、「天皇杯全日本サッカー選手権大会」等の例年開催される大会の他に、国立競技場が主催した一般ランナー対象の「国立競技場ファンランDAY」をはじめとするランニングイベント等に利用され、117日の利用がありました。
スポーツ以外の利用では、コンサートのほかファッションショー等を開催し、37日の利用がありました。特色のある利用としては、電動バイクの試乗会といったものもあり、スポーツの利用に支障のない範囲で施設の有効活用を図るため、新たな利用形態を模索しながらの運営となりました。
秩父宮ラグビー場
【実稼働日数72日】
【達成率90・0%】
2010年度は、稼働日数は目標値(80日)には達することができませんでしたが、ほぼ例年並みの稼働日数となりました。
スポーツ競技会の利用としては、「日本ラグビーフットボール選手権大会」、「全国大学ラグビーフットボール選手権大会」「トップリーグ」等で64日、スポーツ以外の一般利用として神宮外苑花火大会、ファッションショー等に8日間利用されました。
代々木第一体育館
【実稼働日数287日】
【達成率127・6%】
2010女子バレーボール世界選手権
(JVA承認2011-05-007)
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2010年度は、目標値(225日)を上回る287日の稼働日数を確保しました。
スポーツ競技会の利用としては、1958年第2回大会以来52年ぶりに東京で開催された「2010世界柔道選手権大会」をはじめ、「2010女子バレーボール世界選手権」、「天皇杯・皇后杯全日本総合バスケットボール選手権大会」等で126日、スポーツ以外の一般利用としてコンサート、展示会等に161日利用されました。
また、3月11日に発生した東日本大震災の際に施設を開放し、帰宅困難者の一時収容場所として使用されました。
代々木第二体育館
【実稼働日数233日】
【達成率76・4%】
2010年度は、例年と同様にバスケットボールを中心に利用されましたが、身障者席の新設、フロアのバスケットコートライン・色の塗り替え等内部改修のための施設改修工事により、約3ヶ月休業したことから、目標値(305日)を下回る233日の稼働日数となりました。
スポーツ競技会の利用としては、「JBL」「WJBL」「bjリーグ」等のバスケットボール競技のほか、レスリング、卓球、体操等で213日利用されました。また、第一体育館を主会場として開催された「2010世界柔道選手権大会」、「2010女子バレーボール世界選手権」の練習会場としても利用されました。その他の特徴としては、ブレイクダンスの世界一決定戦である「Red Bull BC-ONE 2010 TOKYO ブレイクダンス世界選手権」の利用があり、昨年のBMX世界大会に続き、会場設営を含めて新たな施設利用の可能性を探る機会となりました。また、スポーツ以外の一般利用としてコンサート、展示会等に20日利用されました。
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