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「全国各地で活躍するスポーツ資料 4」
お台場「JOCオリンピックパレス」第18回東京大会 その2
秩父宮スポーツ博物館では、多くの皆様に日本のスポーツの足跡をご覧になっていただき、スポーツに対する理解を深めていただくために、全国各地で行われる展示会等に当館の収蔵資料の出品協力を行うなど、さまざまな協力を行っています。
今回もお台場で行っている展示会「JOCオリンピックパレス」の展示について紹介していきます。
なお、秩父宮記念スポーツ博物館では、オリンピックをはじめとした日本のスポーツの歴史的資料を数多く展示しています。ぜひご来館ください。
≪第18回東京大会≫(その2)
前回(博物館ニュース17で紹介)の展示に引き続き、第18回東京オリンピック関係(1964年)の資料の展示を行っています(9月11日まで公開)。
次回の展示まで東京オリンピックの展示を行い、計3回紹介する予定です。
世界各国の外国人がはじめて大挙して来日した1960年代の日本という風景を、皆様に少しでも感じていただければと思っています。
<主な展示品の紹介>
展示の様子 |
NHKラジオ放送実況レコード
3枚組みLPレコードにハイライトを収録したものである。
テレビの普及は進んでいたが、家庭用ビデオの普及は当時(1964年)から約20年後であり、東京オリンピックの臨場感は家庭ではレコード=耳が頼りの時代であった。
外国人用記念レコード 「さよならトーキョー」
外国人向けのレコードで、畳と扇子をあしらい日本のイメージをかもし出している。
A面はスキヤキソングで海外にも知られた坂本九(故人)で、B面は勧進帳や越天楽が録音されている。
各種印刷物
- 「外国人用電話帳」
英語・フランス語対訳(亀倉雄策デザイン)
- 「Kon-Nichiwa(こんにちは)」
外国人向け日本案内集。英語・フランス語対訳
(稲垣行一郎デザイン、和田誠イラスト)
- 「日本人向け英会話集」
- 「4ヶ国語会話集」
英語・フランス語・スペイン語及び日本語
- 「Here is Japan」
外国人向け日本観光ガイドブック(粟津潔デザイン)
ミールクーポン
ミールクーポン
選手村で使われた食券。各国によって食生活が異なるため各国にあわせた色々な配慮が必要であった。
(江島任デザイン)
報告書にはメニューや食材など詳しい内容が掲載されている。
入場券
入場券 |
デザインはシンボルマークを生かし、競技種目、競技場、開始時刻を文字でなく図形によって表現している。
また偽造防止のためスカシが入っている。
印刷には約7ヶ月を要し1385券種、210万枚が印刷された。
(原弘デザイン、競技シンボルは山下芳郎)
- 参加メダル (デザイン:‐表‐岡本太郎、‐裏‐田中一光)
- 記念メダル (デザイン:亀倉雄策)
- 通行証、駐車証 (デザイン:勝井三雄)
- オリンピック支援10円募金記念シール
次回の展示(9月12日~)では、東京大会の金・銀・銅メダル、賞状など、馴染み深い資料を紹介する予定です。
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