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特別企画展「ぼーる BALL ボール」の「お宝」たち
前回の博物館ニュースでお知らせした特別企画展「ぼーる BALL ボール」は、たいへんな好評で、テレビや新聞各紙でも取り上げられました。
今回のニュースでは、本展で展示されている、貴重な「お宝」たちをご紹介します。
出口近くの特別展示場には、サッカー日本代表がドイツワールドカップ行きを決めた、今年6月の対北朝鮮戦で使用されたボールとユニフォームがあります。
ボールには代表メンバーのサインが入っており、ユニフォームは、日本の勝利を決定づけた2点目を入れた大黒将志選手が使用したものです。
この2点は、東京・本郷の日本サッカー協会ビル(JFAハウス)にある日本サッカーミュージアムからお借りしました。
北朝鮮戦ボールと大黒選手ユニフォーム |
一方、東京ドームにある野球体育博物館からは、イチロー選手のサインボール、1967年のオールスターゲームの出場選手のサインボール、王貞治選手の記念すべき800号ホームランバット、そして、非常に珍しい経緯をたどった松井秀喜選手のサインボールをお借りしました。
「珍しい経緯とは何ぞや?」と思われた方は、ぜひご来館のうえ、ご自分の目でお確かめください!
野球体育博物館資料 |
それでは、博物館秘蔵のお宝の話にうつります。
サッカーに興味のない人でも知っている世界的名選手といえば、まず真っ先に挙がるのがブラジルのペレとアルゼンチンのマラドーナの両選手ですが、当館には、この伝説の2人のサインの書かれたボールがあります!
特にマラドーナ選手のものは、1979年に国立競技場をメイン会場として行われたサッカーワールドユース日本大会で来日したときのもので、この大会で、アルゼンチンユース代表が優勝し、彼自身も最優秀選手に選ばれました。
ペレ選手サインボール |
アルゼンチンユース代表サインボール
(正面にマラドーナ選手のサイン) |
現在のところ、日本がオリンピックで唯一金メダルをとったボールゲームはバレーボールですが、当館ではバレーボールに関するお宝もあります。
左の写真の年季の入った(?)ボールは、1964年の東京オリンピックで、金メダルを獲得した「東洋の魔女」と異名をとった女子代表の使用球です。
中央の写真は、1972年のミュンヘンオリンピックで悲願の金メダルを獲得した男子代表と銀メダルを獲得した女子代表のサインが両方入ったボール、右の写真は1976年のモントリオールオリンピックで二度目の金を獲得した女子代表のサイン入りボールです。
ミュンヘン大会の男子代表への期待はたいへん高く、選手やコーチが実名で登場する、実写とマンガを合体させた「ドキュメントアニメ ミュンヘンへの道」が、大会前から何回か連続して放映されたほどです。
東京五輪使用ボール |
ミュンヘン五輪
サインボール |
モントリオール五輪
サインボール |
そしてこちらは、ボールではありませんが、オリンピックのボールゲームの日本代表のユニフォームたちです。
この中には現存する最古のサッカー日本代表ユニフォームの一つである、1936年のベルリンオリンピックのユニフォームもあります。
オリンピックの日本代表ユニフォーム
まことに手前味噌ですが、やはり「お宝」には一種独特の「オーラ」(?)が漂っていると思います。
このページをご覧の皆様も、ぜひご来館いただき、実際に「お宝」をご覧になって、「ホンモノ」が放つ「オーラ」を感じていただきたいと思います。
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