本日正午に、競技場内において、大成建設・梓設計・隈研吾建築都市設計事務所共同企業体より、関係書類や鍵等の引き渡しを受け、新しい国立競技場の竣工引き渡しが完了しました。
これをもって、新しい国立競技場の歴史が始まります。
本日、新しい国立競技場の竣工を迎えることができました。
これもひとえに、皆さまの数多くの御支援と御協力のおかげであり、深く感謝申し上げます。
5年前、国立競技場は、スポーツ史に残る名シーンを数多く生み出してきた「聖地」として、多くの国民の皆さまに惜しまれつつ、56年の歴史に幕を閉じました。
新しい国立競技場は、来年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向け、「アスリートファースト」、「世界最高のユニバーサルデザイン」、「周辺環境等との調和や日本らしさ」をコンセプトとして、整備を進めてまいりました。
まさにそのコンセプトが随所に活きたスタジアムとなっており、私どもとしては、この競技場を「日本におけるスポーツ振興の中核拠点」として、多くの皆さまがトップレベルスポーツに触れ、スポーツへの関心・参画意欲を高める機会を提供していくことが使命であると考えています。
本日新しいスタートを切った国立競技場を、性別、人種、国籍、宗教、障害を超え、世界中から集まる選手と観客が一体となって奇跡や感動を共有できる舞台とすることで、競技場を訪れたすべての皆さまが、ここから新たに次の自分に向ってアクションを始める「はじまりの場所」になれば、と思っています。
最後に、日本スポーツ振興センターでは、2020年の東京大会、そしてその先を見据え、生まれ変わった国立競技場を最大限活用しながら、我が国のスポーツ界のさらなる発展に貢献するとともに、国民に開かれた親しみやすいスタジアムとなるよう、誠心誠意努めてまいります。今後も一層の御指導、御支援を賜りますようお願い申し上げます。
令和元年11月30日
独立行政法人日本スポーツ振興センター
理事長 大東和美
【参考】新しい国立競技場の竣工について<ニュースリリース>