平成30年度東京オリンピック・パラリンピック競技大会等施設整備助成で、東京オリンピック・パラリンピック競技大会等競技会場整備事業を行った、宮城県の調査を実施しました。
今回改修を行った宮城県総合運動公園宮城スタジアムは、東京オリンピック・パラリンピック競技大会でサッカー競技の会場として利用が予定されているため、大型映像装置、天然芝生化舗装、施設内トイレの洋式化の整備を行いました。改修前の大型映像装置はオリンピックの大会開催基準を満たしていませんでしたが、今回整備したことで解像度が上がり、東京オリンピック・パラリンピック競技大会後も国際試合に対応できるものになりました。また、当スタジアムは第1種陸上競技場も兼ねているため、フィールド部分は改修前から陸上競技やアーチェリー、ラグビー、アメリカンフットボールなどに利用されていましたが、大会に向けピッチコンディションを整えるために天然芝生化の舗装を行いました。
大会後は競技種目を問わず、より円滑な国内・国際大会の大会運営が可能となり、Jリーグの試合についても、以前よりも開催回数を増やすことが可能となりました。また、東京オリンピック・パラリンピック競技大会のレガシーとして都道府県、市町村の各競技団体の利用増加が見込まれます。改修前から年に2回、スタジアム全体を無料開放して、一般の方々に施設を知ってもらう機会を設けており、今後も無料開放を行うことで、トップアスリートも利用する競技環境を一般の方々にも体験してもらえるよう、周知を継続していく予定です。
今後の課題は、施設の改修に関する財源確保や、天然芝の維持管理について適正に行っていくことです。
引き続き、定期的な保守点検を実施し、日々の適切な維持管理を続けることで宮城スタジアムがスポーツ振興につながる施設として利用されることを期待します。
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助成団体 |
宮城県 |
事業名 |
宮城スタジアム改修工事 |
事業細目名 |
競技会場改修・改造 |
助成金額 |
515,101,000円 |
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(写真)宮城スタジアムの様子(※写真提供:宮城県) |
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