平成30年度東京オリンピック・パラリンピック競技大会等施設整備助成で、日本コンベンションセンター国際展示場改修事業を行った千葉県の調査を実施しました。
今回整備を行った日本コンベンションセンター国際展示場は、東京オリンピック・パラリンピック競技大会で1~8ホールはレスリング、テコンドー、シッティングバレーボール、9~11ホールはフェンシング、車いすフェンシング、パラテコンドーの会場として利用が予定されており、エレベーター未設置であった2ホールと5ホールに、スポーツ振興くじ助成金を活用しエレベーターを新設しました。当施設は、通路部分が2階、競技エリアである展示ホールが1階にある構造の建物で、展示ホールに入るためには、2階から1階への移動が必要なため、今回の整備で競技者や来場者がスムーズに競技エリアに移動できるようになり、より安全かつ円滑な競技の実施が可能になりました。
当施設は大会当日だけでなく、事前の大会組織委員会の会議・打ち合わせや、選手の練習場としても利用されるため、東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催にあたって、拠点としての役割を果たす施設の1つとなっています。
東京オリンピック・パラリンピック競技大会のレガシーとして、大会後は国内のみならず国際的にも当施設の認知が高まり、国内最大規模の施設としてより多種多様な大会での利用増加が見込まれます。また、エレベーターを整備したことで、車いす利用者や体の不自由な方にも利用しやすい施設となり、障がい者スポーツやマスターズなどより幅広く大会を誘致できるようになりました。
今後の課題は、広大な施設の点検・保持・修繕に関する財源確保などが挙げられます。
日本コンベンションセンター国際展示場が国内のスポーツ活動の拠点となり、スポーツの振興に大きく貢献していくことを期待します。
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助成団体 |
千葉県 |
事業名 |
日本コンベンションセンター国際展示場改修事業 |
事業細目名 |
競技会場改修・改造 |
助成金額 |
94,660,000円 |
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(写真)日本コンベンションセンター国際展示場の様子(※写真提供:千葉県) |
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