令和2年度地域スポーツ施設整備助成を受け、グラウンド芝生化事業（天然芝生化改設）を行った群馬県甘楽町の調査を実施しました。
　今回、芝生の改設を行った甘楽町総合公園グラウンドでは、平日はグラウンドゴルフ、週末は野球、サッカーが主に行われています。他にも、町民体育大会や少年野球の試合が行われるなど、日頃から地域住民の方々に利用されてきました。しかし、グラウンド内で一部芝生化されていない部分があったため、段差が発生し、イレギュラーバウンドや利用者のつまずきなどの危険性がありました。他にも、標準規格のサッカーコートが確保できないなどの課題がありました。そのため、利用者の安全確保と利用促進を図る目的で、今回スポーツ振興くじ助成金を活用して、芝生化されていない部分についても、天然芝舗装へと改設しました。
　グラウンド全面を芝生化したことで段差が解消され、イレギュラーバウンドをなくすことができました。また、標準規格のサッカーコートやグラウンドゴルフのロングコースを確保できるようになりました。利用者からは、「つまずく危険性がなくなった」との声が寄せられています。
　町の体育施設の利用者会議で利用後の整備方法の説明を行うなど、維持管理についても利用者に周知し、天然芝の長寿命化に努めています。
　管理面積や利用頻度が増えたことにより、今後は維持費用も増加することが予想されるため、安定的な財源の確保が課題となります。
　甘楽町総合公園グラウンドが、今後も地域住民の健康づくりや地域のスポーツ振興の拠点として、より多くの方々に継続して利活用されることを期待します。

（令和3年11月29日　Web会議により実施）

（写真）甘楽町総合公園グラウンドの様子（※写真提供：群馬県甘楽町）