令和元年度地域スポーツ施設整備助成を受け、三田川中央公園野球場天然芝生化改設事業を行った佐賀県吉野ヶ里町の調査を実施しました。
　今回整備を行った三田川中央公園野球場は、平成4年に供用開始された施設で、建設当初より外野全体には天然芝舗装が施されていましたが、グラウンド全体の経年劣化によって芝生の凹凸が目立つようになり、クレー舗装の内野部分との境界にも大きな段差が生じ、選手がつまずいてしまったり、ボールのイレギュラーバウンドが起きるなど、安全面の問題に加え、試合にも影響が出ていました。このままグラウンド環境の悪化が続くと、施設の閉館なども予想されることから、今回スポーツ振興くじ助成金を活用し、外野部分の天然芝の全面張替えを行いました。
　芝生の凹凸及び内野部分との境界の段差がなくなったことで、安全面やプレーへの影響などの問題点が解消されました。また、助成事業と併せて町独自の財源で施設の老朽箇所を改修し、施設を快適に利用できるようになったことから、より多くの方に利用されることが見込まれます。
　利用者層も小学生から高齢者までと幅広く、年間を通して様々な年齢層を対象とした大会が開催されており、利用者からは「芝生の凹凸が解消され安心して競技が行えるようになった」、「良好な競技環境が整い利用しやすくなった」との声が寄せられています。
　今後の課題としては、専門業者のアドバイスなどを受けつつ、グラウンド環境を良好に保てるよう維持管理の徹底を図ること、またそのための財源確保などが挙げられます。
　三田川中央公園野球場が、吉野ヶ里町のスポーツ活動の拠点として、これからも地域スポーツの振興に大きく貢献していくことを期待します。

（令和3年12月22日　Web会議により実施）

（写真）三田川中央公園野球場の様子（※写真提供：佐賀県吉野ヶ里町）