令和2年度国民体育大会冬季大会競技会場整備で、鹿角トレーニングセンター選手控室の整備を行った秋田県の調査を実施しました。
今回の整備は、鹿角トレーニングセンター選手控室を有する花輪スキー場が第77回国民体育大会冬季大会のスペシャルジャンプ、コンバインドジャンプの競技会場として決定したことを受け、競技環境を整えることを目的に実施しました。
整備前はジャンプ台付近に控室や更衣室がなかったことから、大会開催時には競技前後の待機や着替えのために仮設テントを用意するなどして対応していましたが、寒さの影響でコンディション調整が困難であり、300mほど離れた屋内施設で過ごす選手が大半で大会運営に支障をきたしていました。
今回、ジャンプ台に隣接する控室を整備したことで、選手が安心して競技に取り組める環境が整うなど、国民体育大会冬季大会の円滑な大会運営に資する施設となりました。本大会では主に2日間のジャンプ競技で多くの選手、大会関係者に利用され、「着替えのために移動する必要がなくなり、より競技に集中できる環境が整えられた」など、喜びの声が寄せられています。
また、ジャンプ台は冬期に限らず夏期の練習場としても県内外問わず多くの選手に利用されており、大規模大会以外にも年間を通して地域スポーツの振興に寄与する施設となっています。
今後の課題としては、施設を補修するための計画的な財源確保が挙げられます。
鹿角トレーニングセンターが、これからも大会開催や地域スポーツの振興の一助となることを期待します。
(令和4年11月21日 往査により実施)
助成団体 |
秋田県 |
事業名 |
鹿角トレーニングセンター選手控室改修事業(スペシャルジャンプ・コンバインドジャンプ競技) |
事業細目名 |
国民体育大会冬季大会競技会場整備
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助成金額 |
70,321,000円 |
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(写真)鹿角トレーニングセンター選手控室の様子 |
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