[作り方]
(1) 豆腐はキッチンペーパーで包んで水切りし、粗めに崩しておく。こんにゃくはスプーンで一口大にちぎり、沸騰した湯(分量外)で2~3分茹でておく。大根、人参、ごぼうは小さめの乱切りにし、ごぼうは酢水(分量外)にさらす。長ねぎは1cm幅の小口切りにする(豆腐の水切り、野菜の切り方、ごぼうを酢水にさらす方法は
調理の基本項目参照)。
(2) 鍋にごま油を入れて中火で熱し、大根、人参、ごぼう、こんにゃくを炒め、木綿豆腐を加えてひと混ぜする。
(3) 水、和風だしの素、酒を加え、煮立ったら弱火にし、約10分煮る。野菜がやわらかくなったら、しょうゆを加える。
(4) ねぎを加えてひと煮立ちさせ(
調理の基本項目参照)、火を止め、器に盛り付ける。
[ワンポイントアドバイス]
けんちん汁は中国から伝えられた料理です。「けんちん」とは中国語で「千切りにした人参、きくらげ、しいたけ、ごぼうなどをごま油で炒め、崩した豆腐も加えて炒め、しょうゆ、酒などで調味したもの」という意味で、現在のような汁ものではなかったそうです。
具沢山の汁物は様々な栄養素をとりやすいのでおすすめです。今回使った材料からは、豆腐に含まれるたんぱく質やカルシウム、鉄を摂取できるだけでなく、根菜類に多く含まれる食物繊維も豊富にとることができます。そのほかにも、鶏肉やさといも、油揚げ、しいたけなどもよく使われます。アク抜き済みのこんにゃくや冷凍野菜、カット野菜を使うとさらに簡単に作ることができます。