写真:日本バスケットボール協会提供
世界を目指すアスリートにとって、朝食をしっかり食べることは重要! 朝食をとるために、生活スタイルを見直しました。
東京2020の正式種目として追加採用された、3×3バスケットボール日本代表選手の落合選手。 意外にも、食事に対する意識に変化があったのは最近でした。
- 【競技成績(一部抜粋)】
- 2016年
- 3×3 PREMIER.EXE 2016 カンファレンス優勝(BREX.EXE)
- B.LEAGUE 2016-2017優勝(栃木ブレックス)
- 2015年
- FIBA 3×3 ワールドツアーマスターズ 北京大会 出場
- FIBA 3×3 オールスターズ出場 (アジア代表)
- 3×3 PREMIER.EXE 2015 優勝(GREEDYDOG.EXE)
- 3×3 PREMIER.EXE 2015 シーズン MVP
- 2014年
- 3×3男子日本代表選出
- FIBA 3×3 世界選手権出場
- FIBA 3×3 ワールドツアーマスターズ 北京大会3位
- FIBA 3×3 オールスターズ出場 ※アジア代表
- 2013年
- FIBA 3×3ワールドツアーマスターズ 東京大会 準優勝
- FIBA 3×3 ワールドツアーファイナル トルコ大会 ベスト8
- FIBA 3×3 オールスターズ出場 ※アジア代表
主菜/鮭ときのこのホイル焼き
魚を毎日食べることを意識しています。選んだポイントは、鮭にはビタミンDが多く含まれていて、ホイル焼きなので脂質もあまり高くないというところです。家では鯖と鮭を頻繁に食べます。鮭、おいしいですよね。
副菜/ほうれん草のなめ茸かけ
この料理を選んだ理由は、ズバリ「鉄」!(笑)このメニューであれば、一緒にビタミンDの豊富なきのこもとれますし。普段は、緑黄色野菜は意識してとるようにしています。ほうれん草はお惣菜屋さんで買っていきます。そのほか、ブロッコリーやトマトなどもよく食べます。
主食/肉入りそば
簡単に炭水化物がとれるのと、肉からたんぱく質もとれるから選びました。普段はこれにプラスしてご飯も食べます。食べるタイミングは練習と練習の合間、お昼などです。練習の直後はあまり食べられないので、麺類をとります。「そば」や「うどん」はラーメンよりも脂質が低くて、体脂肪量を増やさないために意識しています。
デザート/ヨーグルトゼリー
デザートはあまり食べません。でもこれだけ脂質が低かったら食べたいですね。牛乳・乳製品からカルシウムを3食しっかりとるようにしています。家では低脂肪牛乳を飲んでいます。
食事に関するエピソード
食を意識するようになったのは、怪我をしてリハビリでJISSに来るようになった2017年1月くらいからです。それまでは朝ごはんも一切食べていませんでしたし、好きなものばかりを食べていました。
朝ごはんをしっかり食べるようになってから、トレーニングのパフォーマンスがあがりました。食べればしっかり動けるし、スタミナも持続します。
それから、競技に応じた身体づくりのために、脂質をおさえた調理法や部位を選びながらたんぱく質源をとることを意識するようになってから、太りにくくなりました。以前は、外食で「から揚げ」や「とんかつ」を頼んでいましたが、揚げ物は全然とらなくなりました。今では「鯖味噌煮定食」を頼んで、それに冷奴をつけたりします。食事を意識しだしたこの半年でフィジカルは相当変わりましたね。
サプリメントについては、練習後から食事まで1時間以上空くときはプロテインを飲んでいます。食について勉強してから、むやみにサプリメントをとることがなくなりました。以前はひたすらサプリメントを摂取すればいいと思っていましたが、しっかり3食バランスよく食べることが一番の身体づくりだと実感しています。
復帰に向けてリハビリ中ですが、食事が変わったことでパフォーマンスも変わっていると思うので実戦への復帰が楽しみです。今も違いを感じてはいますが、バスケを実際に出来たときにもっと違いを感じることができると思います。
未来のバスケットボーラーへ
最近、栃木県の食育キャプテンに任命されました。これは、栃木のプロスポーツ選手から、子どもたちに向けて食事の大切さを伝えていくものです。そこで、栃木県の職員の方が「子どもたちが朝ごはんを食べない」とおっしゃっていたのですが、僕もまさしくそうだったので朝ごはんをしっかり食べよう、ということを子どもたちに伝えたいですね。
朝ごはんを食べるようになってから生活習慣が変わって、朝早く起きるようになりました。早起きという少しの努力が自分のコンディションをよくするために必要だなと思いますし、実際にコンディションの変化を感じられるので、より一層続けようと思いますね。
また、日本人は世界のトッププレイヤーと比べて身体が小さく、フィジカルにも改善すべき課題が多いので、トレーニングだけではなく食事も大事だと思います。僕も小さいときからそういった点をきちんとできていれば良かったなという思いがあるので、そういったことも子どもたちに伝えていければと思います。
一番の大きな目標は
2020年の東京オリンピックでしっかり代表に選ばれて、メダルを獲ることです。日本開催で、日本人で、自分がそこに立てる可能性があるというチャンスはなかなかないので、本当に楽しみですね。それまでの課題は、除脂肪量で体重を増やしながらフィジカルを強化しながら、いかにスピードとキレを落とさないでパフォーマンスを上げるかです。東京オリンピックまでのフィジカル面での目標は、体重100kg、体脂肪率10~11%です。なかなか難しいとは思いますけど、日々の積み重ねが大切だと思います。東京オリンピックまでJISSに住んでいていいですか?ここの食事を食べないと(笑)
インタビュー実施日:2017年7月12日