トランポリン 上山 容弘 選手
北京オリンピック出場
写真:アフロ
食事に関するエピソード
自炊をするようになったのは、東京に引っ越してきてからなので一年前くらいからなんです。毎日作ることができないのでなかなかレパートリーが増えてこないですね。一人暮らしを始めて間もない頃に、JISSの管理栄養士さんに“わいわいレシピ”を紹介してもらいました。わいわいレシピを見ながら料理を作っていましたが、やっぱりレシピを見ながらだと最低でも1時間くらいはかかるので、練習後に自炊するのは大変でした。今では夜6時や7時に練習が終わる日は、JISSのレストランで晩ごはんを食べて帰るようにしています。ということで、毎日自炊をしている訳ではないんです。わいわいレシピはJISSの管理栄養士さんが監修して栄養量も表示してくれているので、安心して活用できます。
自炊していて感じることは、自宅で生野菜を食べる機会が少なくなっていることでしょうか。練習時間を見て、この日は自炊、この日はJISSレストラン、と決めて食材を買っているんですが、生で食べるための新鮮な野菜は常に置いておけないんですよね。人参を切って冷凍しておいて、帰ったらすぐに解凍して食べられるようにしたり、カレーやスープを3日分くらいまとめて作ったりして、工夫しています。
栄養のことに興味を持って学ぶようになったのは、大学のときにスポーツ栄養学の授業を受けて、栄養はからだづくりや競技にも大切だと思ったことや、大学院で栄養学の研究協力をしたことがきっかけになっています。管理栄養士さんに栄養チェックを実際にしてもらったら、どの栄養素が足りないのか、とりすぎているのかということがわかってきて、自然と気になるようになってきました。
僕たちは海外遠征でヨーロッパに行くことが多いんですが、大抵の場合はホテルに宿泊なので、ホテルに入っているレストランで食事をとるか、外食するかのどちらかです。大会公式ミールがあれば、その中から自分で料理を選択してとります。ということで、いつも現地の料理を選んで食べなければならないですが、その中でも自分で必要な栄養素がとれるように工夫しています。以前、貧血だったこともあるので、特に鉄は不足しないように気をつけて食事をとっています。
ロンドンオリンピックに向けて
北京に引き続き、2大会連続のオリンピック出場を果たすことができ、ホッとしています。北京の前と今では、自身の置かれている環境が全然違っています。北京の前はコーチが急逝してしまい、見通しの立たない中で練習・調整をしてきました。今回はそのときとは違って4年間オリンピックに向かって自分自身を客観的に見つめ、試行錯誤を続けながら練習を行い、オリンピックの代表権を獲得できたという自信があります。一度経験したオリンピックを思い出し、笑顔で終われるように日々研鑚していきたいと思います。
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トランポリン日本代表の上山容弘選手にお気に入りのメニューを選んでいただきました。(以下、上山選手談) |
これは自分で作ったことがあるんです。このレシピも見ながら、自分で作ったことがありますよ。鶏肉は脂の少ないむね肉などを選べば、低エネルギーで高たんぱく質になるので、エネルギーを割と消費しにくい僕には合っています。一品で炭水化物もたんぱく質もとれて、卵からビタミンやミネラルもとれるのでいいですよね。一般的には野菜は玉ねぎくらいしか入れませんけど、もう少し野菜を自分なりに増やしてアレンジしていますね。たとえば人参を刻んで入れたりします。 |
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簡単なのにあまり失敗することがないので、時間のないときにはとても便利な料理です。それでいて栄養素もたんぱく質、ビタミンB1としっかりとれるので、メニューに困ったときには生姜焼きをよく作ります。 |
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とろろは単純に好きなので選びました。もう、他を見るまでもないです(笑)。関西人はネバネバしたものが嫌いというイメージがあるかもしれないですけど、昔からとろろ以外にも納豆なども好きです。母が昔、よくとろろと卵を混ぜてお好み焼き風に焼いてくれたのが美味しくて好きだったので、食べる機会も多かったんですよね。JISSのレストランでもとろろが出るときは嬉しいです。 |
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洋菓子と和菓子なら和菓子のほうが好きですね。白玉だけだとあまり味気がなくて飽きてしまいますが、豆腐が入っているとほんのり豆腐風味がして美味しいですよね。そこに加えるきなこが合うんですよ。豆腐が入っているので体にもよさそうということで、これを選びました。 |
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